誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策

「いつも一人じゃ楽しくないでしょ?

あ、スズキさんと一緒じゃない時だけでいいよ?」

「…あの」

「ん?」

「…いいんですか?」

「うん。俺も誰か一緒の方が楽しいし。

どう?」

「…ッ、はい!」



そう応えて薔薇色の頬に掌を当てて控えめに微笑む彼女。

控えめだけれどそれは本当に嬉しそうな笑顔で…



嬉しいのは彼女だけじゃなく、もちろん俺もそうで。

というかずっと好きだった彼女とこんな形でこれから毎朝一緒に登校できるようになるとか…



なるとか…

     *  *  *
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