誰かが君に恋してる。~純情男子の恋の傾向と対策
チッ、チッ、チッ…

秒針の音に我に返る。



「やべっ!時間!」



俺は座り込んでいたベッドから慌てて立ち上がり着替える。

白のロゴTにリーバイスのテーパードデニム。

それと、これも今日何着て行ったらいいか迷って、迷って、迷って、
先週買ったややオーバーサイズのマリンブルーのカーディガン。



朝飯も喉を通らない。

けど、とりあえず流し込む。

洗面所で念入りに寝癖がないかチェックする俺を、母が物珍しそうに見ていたけど、
気付かなかったふりをして玄関に向かう。
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