現状報告!オタク女子ですが、エリート上司に愛されてます。
「バカとは心外だな。勉強は得意な方なんだけど」

「頭が良いのは知っています。仕事できるし、難しい資格も持ってますし。でも、バカですよね」

「それ、矛盾してないか? 大体、なにがバカなんだ。彼女の趣味嗜好を理解しようとして、なにか悪いか?」

「私が言うのもあれですが、それは彼女の趣味嗜好によります。
はあ、なんか一気に力が抜けちゃいました。
紅茶淹れるので、さっきのケーキいっしょに食べませんか?」

さっきまではあんなに帰ってほしかったのに。
なんか、良い意味でどうでもよくなってしまった。

志木さんの前で、いい自分を見せようとしても仕方がない。
だって……志木さんは、どんな私でもちゃんと見てくれるから……そして、好きでいてくれるから……。


ーードキン。

今度こそ、心臓が高鳴った。

この感情は、ひょっとして……。
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