その時までばいばい。【短編】
「皆のところ行かねえの?」
「もう、行って戻ってきたの。」
「そ、まぁ俺もだけど」
「知ってるよ」
「ホントに最後、なんだな」
あ、だめだ
今まで全然涙なんてでなかったのに
そいつの言葉でやっと実感がわいた
それほど私の高校生活はそいつでいっぱいだったんだ
「ふっ、お前今更泣いてんの?」
「うる、さい。」
そういう間も私の涙はとめどなく溢れてくる
ボタボタ、ボタボタ、と