恋愛対象外だから!【おまけ追加】


と、いう会話をしていた。


今日は、体育館の都合でバスケはできないらしいし外はさっきから雨だし。


傘は確か、ロッカーに折りたたみを突っ込んでるはず。


…ということで、教室で昼食中。



『あ、あの…、椎名君。』



こいつって確か、クラスの女子だ。



「…何か用?」


『え、えっと…、C組の菊川さんって子が廊下で呼んでいます。』



…、

雨でテンション下がってんのに面倒臭い。



「俺、今居ないって無理?」


「いや、お前バカだろ。前のドアの方向に注目してみ?菊川がお前見てるだろ?居留守とか出来るわけないっつーの。」


「あー、ったく!」



机をバンっと叩き立ち上がった。
ここまでの憂鬱気分は久しぶりだ。



「行ってらっしゃーい。」


「気をつけろよ〜!」


「襲われんなよー。」



3人に見送られ教室を出た。


てか、
あいつ達絶対俺の心配なんてしてないよな。


特に奏人なんか『行ってらっしゃーい。』とか有り得ないっつーの!


普通、親友だったら『大丈夫?着いていこうか?』的なことは言うだろ。


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