君の前では王子の仮面をかぶるので覚悟してください。

ギュッー


「えっ?!え、え??拓深?!」


ちょ、えっ?!!

なんのご褒美ですかっ?!!!



「佳詠ちゃん、ごめん…」


え?!なんで?!
なんで拓深があたしに謝るの?!


「え?なになに??
あ!待ってたことなら私がしたくてしたことだからっ…!」


「…佳詠ちゃん、男に騙されないでね、ほんと」


いやいやいや!
私に騙されてますよっ!!拓深ぃ!!



「えぇ?大丈夫だよぉ!
それに、何かあっても拓深がそばにいるもん!」


そう!
ずっと側にいて!!拓深!!!



あぁ…
私、いつか外せるのかなぁ?この仮面…



ううん…
拓深の前では、無理かも…
< 17 / 27 >

この作品をシェア

pagetop