届くなら、あの日見た空をもう一度。
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夕飯は惣菜でで済ませることにして空いた時間で求人情報をいくつも探した。
まだ入学前の俺じゃいますぐ雇ってもらえないのは分かっていたけど、それでも何かしていないと落ち着かなくて次々と検索をかけた。
「ただいま」
兄貴の足音を聞きながら、それでも目はスマホの画面を見続けた。
「悪い。今日は惣菜買ってきた」
「たまにはいいさ」
後ろでレンジの音がする。
温められた惣菜とビールを持って兄貴が目の前に座る。