届くなら、あの日見た空をもう一度。
「他に言うこと。言いたいことがあるだろう。
いま菜乃花は辛いんじゃないのか?
助けて欲しいんじゃないのか?」
「全部嘘です!私は何もしてません!」
「そうじゃないだろ!」
桧山さんの声が冷たく響く。
「なんで何も言わないんだよ!
辛いならなんで俺を頼らない?
なんで普通に仕事してる?
よそ見できないように、俺しか見えなくなるようにしたのに。
なんで俺を見ない?」