サトウ多めはあまあまデス
 佳喜は部屋に入るとそのままドアにもたれかかっていた。

「ダッセー。俺…。」

 そうつぶやくと髪をかきあげたまま頭を抱えた。


 しばらくすると佳喜の部屋をノックする音が響いた。

「あの心愛ですけどパパにテレビ電話しようと思うの。
 ケイちゃんもする?たぶんパパは二人でかけてこいとか言いそうだなって。」

「…そうだった。初日は必ずって言われてた。」

 部屋から出ると心愛の横を通り抜けてリビングへ向かった。

 テレビ電話用にパソコンが置いてあるのだ。
< 10 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop