サトウ多めはあまあまデス
 心愛達が帰った桜さん達の家で。

「お母さんはあの言い方はないと思うわ。」

 桜さんが瑠羽斗をたしなめるように優しく言った。

「だって本当のことだろ?」

 瑠羽斗はふてくされてそっぽを向く。

「女の子みたいな子は確かに瑠羽斗だったかもしれないけど、心愛ちゃんからキスしたっていう子は瑠羽斗じゃないでしょ?」

 瑠羽斗は黙ったまま返事をしない。

「心愛ちゃんが小さい頃に結婚を決めたっていう…。」

「もうどうだっていいだろ!」

 瑠羽斗は逃げるように2階へ行ってしまった。桜さんはため息混じりにつぶやく。

「瑠羽斗も翔みたいに分かる日が来るといいんだけど…。心愛ちゃんは妹みたいに可愛い、家族としての好きだってこと。」
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