恋の神様におまかせ♪



「……逢えた……よかっ、……ぅぐ!」


力ない笑顔が一瞬にして苦痛に歪んで、頭を抱えながらその場に倒れこんでしまった。


呻きながら、頭を押さえてのたうち回っている。


「ま、まどか……?」


状況が読み込めなくて、痛がるまどかを見つめる。

でもハッと我にかえって、まどかの上半身を抱き上げる。


「ま、まどか!どうしたんだよ……っ」


「うぅ……あぐっ!そ、そうたぁ……!」


何かを訴えるような涙目で見つめられて、俺はパニックになってしまっていた。

片手でまどかの体を支えて、もう片方の手でスマホを取り出して、震える手で操作する。


110、110……!


震えて違う番号を押してしまう親指を叱咤して、なんとか110に電話をした。


電話に出た人に状況を説明すると、10分くらいで救急車が来てくれるらしい。


急いでくれ……!


未だ悶絶するまどかを見つめて、息が詰まって上手く呼吸ができなかった。






「………そう、た、」










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