Mirror World




「ここが城下町…!」


宿から出た先には市場のらしき場所があった。
野菜やお肉、お魚、色々な食材が並んでいる。


お店の人もお客さんもみんな笑顔でわいわい賑わっている様子だ。


「差別とかなければ素敵な国なのに…」


「あまり外では口を開くな、気づかれるぞ」

わたしはしまったと口を抑えた。
さあ行くぞとレムロードは足を進めた。


市場を抜け、少し歩くと民家が並んでいた。ぽつぽつとアクセサリー屋や防具屋、パン屋などのお店もあった。


「さあ、着いたぞ。」


~ルタイヨール~
と書かれた看板、明らかに家ではないよな。


「まず服からだ」



仕立て屋のようだ。

< 16 / 39 >

この作品をシェア

pagetop