イジワル御曹司の執着愛~愛されすぎて逃げられません!~

「今から俺、死ぬほどダサいこと言うから……」


ふうっと、直倫が息を吐く気配がした。


「子供の頃からずっと、お前が好きだったよ。好きで、好きで、好きすぎて、でもどうしたら自分を好きになってくれるかわからなくて。素直になれなくて、遠子があんまりにも可愛いから、絶対、ほかのやつも遠子を好きになるって怖くなって……ブスだなんて、ひどいこと、言った……」


(え……?)


「眼鏡外したら普通に誰でも近寄ってくるって思って……でもあのあと、お前が熱出したって聞いて、急いで謝りに行ったんだ……だけど泣いてうなされてるお前を見て、ものすごく怖くなった」



「おじさんとおばさんにも謝って、遠子にも一生懸命、ごめんって言ったけど、全然聴こえてない感じで……お前の両親は、俺がトーコを好きだから意地悪言ったんだってバレてたけど、“許すか許さないかは遠子次第だから”って言われて、絶望した」


直倫はクスッと、どこか自嘲するように笑う。


「中学に入ってから、お前の誕生日をきっかけにして、謝ろうって思ったんだ。自分でプレゼント用意してさ……お前が好きそうな、ブローチ……買って、ポケットに入れて、いざ行こうと思ったら、白臣と一緒に呼ばれて、なんで兄貴と一緒に行かなきゃいけないんだって、そっちばっかり気になって……なかなか行けなくて……結局ポケットに入れっぱなしで渡せないままで……」


直倫ははぁ、とため息をつく。


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