夢の言葉と陽だまりの天使(下)【夢の言葉続編③】
【その夜…。】

「喜びなさい、アカリ。
ヴァロン君がこの別荘に来るぞ。」

「……えっ?」

私の様子を気にして久々に別荘を訪れてくれた祖父アルバートの言葉に、私は目を丸くした。
嬉しさよりも驚きで声が出ない。
呆然と椅子に座ったままの私の手を優しく取ると、お祖父様が言葉を続ける。


「…勿論。
プライベートではなく仕事の話で、だ。
…だが、その後ここで食事を予定している。
その席にお前も参加出来るようにするから、楽しみにしていなさい。」

「良かったじゃない!アカリ!」

一緒に話を聞いていたモニカが、自分の事の様に喜んでくれて私に抱き着く。

お祖父様に握られた手と、モニカに抱き締められた温もりに…。
夢じゃないんだって、実感する。


……ヴァロン。
ヴァロンに、久々に…会える!!

嬉しくて嬉しくて…。
この別荘に戻って以来、初めて心から微笑んだ。

……
………。
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