バレンタイン
明後日…ね。

なんか緊張。

瀬賀くんって中学の時はすごい人気者だったからなぁ。

きっと自分の高校でも沢山もらってるんだろうなぁ。

そんなこんなで約束の日になった。

図書館についた。

でも誰もいない。

瀬賀くん、ご飯食べてから来るのかな。

瀬賀くんが来るまで勉強に集中してた。

でも、瀬賀くんが一向に来ない。

あれ、もしかして忘れてるのかな…

でもこれどうしよう…

今日中に食べなきゃ、腐っちゃいそう。

まぁいいや、食べちゃおう…

瀬賀くんが来なかった寂しさと一緒に、バレンタインに作ったカップケーキを飲み込んだ。

…勉強しよう。

それからまた3時間くらい勉強してた。

いつの間にか閉館まで30分を切ってた。

もう、帰る準備しようかな。

…そう思った時だった。

自動ドアがガタガタって音を立てて開いた。

「…瀬賀くん…?」

コンビニの袋を持った瀬賀くんが立っていた。

来ないと思っていた瀬賀くんが立っていた。

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