あまりさんののっぴきならない事情
お前に幸せなど訪れないよう祈ってる、と言われてしまう。
「呪いですね」
「……呪いだよ」
と海里は言った。
「この年になって初めての恋なのに、お前は俺のことなんて好きじゃないんだろう?」
と言われ、
「好きじゃないです」
とあまりは真正面から海里を見て言った。
「でも、好きになりそうな気がします。
だから、近づきたくないんです。
なのに、二週間は側に居ろと言うので、どうしようかな、と思っているところです」
「だから、人のことを語るように俺に言うなよ」
と言ったあとで、海里は少し笑い、
「……好きになってみたらいいんじゃないのか?」
と言ってきた。
「いやいやいや」
とあまりは手を振る。
「騙されそうなんで、結構です。
うっかり情にほだされて結婚して、盆暮れ正月に愛人に菓子折り持って挨拶に行けとか言われたら嫌ですから」
「なに時代の話だ、それは」
「呪いですね」
「……呪いだよ」
と海里は言った。
「この年になって初めての恋なのに、お前は俺のことなんて好きじゃないんだろう?」
と言われ、
「好きじゃないです」
とあまりは真正面から海里を見て言った。
「でも、好きになりそうな気がします。
だから、近づきたくないんです。
なのに、二週間は側に居ろと言うので、どうしようかな、と思っているところです」
「だから、人のことを語るように俺に言うなよ」
と言ったあとで、海里は少し笑い、
「……好きになってみたらいいんじゃないのか?」
と言ってきた。
「いやいやいや」
とあまりは手を振る。
「騙されそうなんで、結構です。
うっかり情にほだされて結婚して、盆暮れ正月に愛人に菓子折り持って挨拶に行けとか言われたら嫌ですから」
「なに時代の話だ、それは」