あまりさんののっぴきならない事情
 毎日、ほとんど一緒に居る。

 ずっとプロポーズしている気がするんだが、聞かないフリをされているのか、照れているのかよくわからない。

 まさか、そのうち、俺よりいい男が現れるかもとか思ってるんじゃあるまいな。

 この世に居ないぞ、あまり。

 お前にとっての俺よりいい男は――。

 自画自賛かもしれないが。

 どのみち、大抵の男は、ちょっと可愛いからと思って付き合っても、あまりのマイペースっぷりについていけなくなると思うのだが。

 妄想にはまって、いきなり落ち込んだりグレたりして、ぷるぷる震え始めるしな……。

 この間ちょっと仕事がつんでて行かなかったら、廊下で出くわした服部が、
「あれっ?
 また来てる。

 もう別れたんじゃなかったんですか。
 別れないんですか?」
と言ってきた。

 仕事が忙しいせいかもしれないが、時間がないからと言って、ストレートに思ったことを訊いてくるのはやめろ……。

 あまりもしばらく来ないから別れたとか思ってるんじゃないだろうなと不安になるから。

 ラブラブ電話の向こうでぷるぷるしているのかもしれない。
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