午前0時、魔法が解けるまで。








美香は増田先輩に正面から寄りかかるようにして、先輩はまた、彼女をゆるく抱きしめているようだった。



会話までは聞こえないが時折小さく楽しそうな笑い声が聞こえる。



みぞおちのあたりがざわざわして痛くなる。


本はもういいから、早くここから出よう。




そう思って伸ばしていた手を引っ込めた時だった。









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