楕円の恋。

夜空の星

クリスマスまで、あと一週間となった土曜。

私は午前中部活が終わり、学校から家までダッシュしていた。

急げ、急げ私。

時計を見ると1昼の時前だった。

今日の2時15分に、圭子ちゃんとあかりちゃんと待ち合わせして、2時半に田中先輩とその友達達と遊びに行く。

いわゆる、トリプルデートの日だった。

『ただいま〜。』

『涼おかえり』

私は家に着くとお母さんの声を聞き流し、お風呂場に直行して、軽くシャワーを浴びた。

そして、自分の部屋に行き、バタバタとメイクと着替えをした。

その時、時刻は1時半過ぎ。

私は台所にあったロールパンを口に入れ、牛乳で流し込んだ。

『行ってきまーす!』

『い、行ってらっしゃい』

家での滞在時間約30分。

お母さんは唖然とした表情をしていた。

うん。間に合いそう。

私は軽い足取りで待ち合わせの駅へと向かった。
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