そのキスで、忘れさせて






こんなに溺れなきゃよかった。

いや、遥希に会った時点で、溺れることは決まっていた。

……遥希になんて、会わなきゃ良かった。







電気のついたリビングで、あたしたちは身体を重ねた。

まるで、これが最後と言わんばかりの、悲しい時間だった。

溢れてくる愛情に戸惑いながら、離れないようにお互いをぎゅっと抱きしめた。

……いっそのこと、子供が出来てしまえばいいのに。



< 366 / 384 >

この作品をシェア

pagetop