【完】弁当バトル―あなたのために走ります―
お弁当のためにお願い



 ***



 放課後。私はさっさと帰ろうとする岬を呼び止める。



 私の決意をきいてもらわなきゃならない。そう、私は唐揚げを食べながら決意したんだ。



 絶対にお弁当をゲットする。そして、その作戦は彼がいなきゃ出来ない!



「野球したいんだけど」



 面倒くさそうに私を見下ろしてくる。



 早く行きたいオーラがすごくて負けそう。駄目。負けちゃ駄目。頑張るって決めたんだから。



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