屍の始末 思想の残滓
昼の屍
今日も帝国に逆らった愚か者の屍がまき散らされる。


愚か者は生きてはいるが、ただ横たわるだけしかできぬ。

夜になったらまた起き上がり、陳腐な銃を撃ち鳴らす。勝ったつもりでいるらしい。

我が帝国の精鋭たちは、愚か者囲み引き金を引く。姫は火を投げ油をかけて、夜空を焦がし名を残す。

姫は這い寄る愚か者を、高貴な言葉で弄ぶ。


ああ愚かな賢者気取り。一番賢者に程遠い。

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