いつの間にか、溺愛。
「鈴ちゃん… 正直、今まであいつにお見合いの話がなかった訳じゃない」

先程の顔とはうって変わり、真剣な表情で話してくる旦那さん。

「でも、蒼は人を騙すような人間ではないって事だけは信じてほしい」

「……はい。少しの時間しか過ごしてないけど、彼の真面目さは私も感じてましたし」

「………そっか、なら良かった」

私自身、嫌な人だったらすぐに忘れられる。

けど、素敵な人だったからこそずっと忘れられないんだと。

「よし!鈴、今日は飲み明かすわよ!もちろん泊まって行くわよね?」

「え?そんな準備して来てないわよ!?」

「私の貸してあげるから!」

「せっかくだから安子に付き合ってあげて?最近飲み行けてなくてストレス溜まってたみたいだから」

「………では、お言葉に甘えて」

旦那さんのご好意もあり泊まらせてもらう事に。

この日は、久々に飲んだくれた。

お酒の力を借りて、なんてよく言うけど本当にそう。

今まで溜めていた何かが出ていく感じ。

恋愛って、難しい。

けど、やっぱり恋愛したい。

そんな気持ちをふわふわした気分になりながら、お酒と共に眠りについた。
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