寄生虫
☆☆☆

そして翌日。


この日は土曜日であたしの学校3連休だった。


3日も休みがあれば当然宿題も沢山出るので、あたしは午前中から自分の机に向かっていた。


昨日1日遊んでいて手つかずのため、少しは進めておかないといけない。


集中して問題を解いて行っていると1時間くらいはあっという間に過ぎて行く。


宿題の半分ほどを終わらせて、大きく伸びをした。


「こんなに宿題があったら休めないじゃん」


あたしはそう愚痴って残りのプリントを見た。


各教科2枚ずつのプリントが出ているのだ。


それほど難しい内容ではないけれど、量が多いのでそう簡単には終わらせる事ができない。


「後でまたやらなきゃ……」


そう呟き、あたしはペンを置いた。


そしてふと気が付いた。


集中していたから全く気が付かなかったけれど、あたしはいつの間にかまた右腕をかきむしっていたようだった。


左手の爪には乾いた血がこびりついている。


「全然薬がいいてないじゃん」


あたしはすぐに一階へと下りて行った。
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