僕の太陽

今なら

「まあ、そんなわけだから。」


…やばいな、かず怒ってるよね。

あたしは事のあらましを
保健室でかずに話していた。


「ごめんね、かず
あたしかずには圭佑のことでいっぱい迷惑かけたのに」


「んなことどうでもいんだよ」


かずは明らかにイライラしているのが表情で見てとれた。


「なんでもっと単純に考えねーの?
お前が圭佑を好きで
圭佑もお前が好きで
他になにがいんだよ」



「でもあたしより綾川さんのほうが
好きなんだから、
なんかあたしがダメなんだよ
敗北感っていうか…
こんな気持ちじゃ圭佑に好きなんて言えないし」


「勝ちとか負けとかじゃねえだろ
もうお前ほんと、いい子ぶんなよ」



そう言うと、
かずは乱暴にドアを開けると
これまた乱暴にドアを閉めて出て行ってしまった。
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