永遠に覚めることのない夢
「あら、ご存知なくて?」

「なにを?」

「あの娘(聖子姫)は、あたしの事をとにかく嫌っていましてね。」

「ほぅ。」

「御機嫌ようと、挨拶しただけで、嫌がられてしまいましてよ。」

「それで?」

「まぁ、それと、教科書を拝借したら、怒って、あたしの教室まで来て、あたしに恥をかかせたのですわ。」

「ちゃんと、許可を取ったのでしょう?」

「あら、これもご存じなくて?暗黙の了解で、あたしに教科書等を拝借されるのは、とても名誉ある事なのですよ。なのに、この娘は、さんざん怒って…………」
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