cocktail
私の前に出された紺色の箱。
中に入っているのはダイヤが嵌め込まれた綺麗な指輪。
「これ…。」
「瀬ノ尾千花さん。
俺と結婚してください。」
とても真剣な顔。
少し震えた手と赤い顔。
こんな瑠衣は見たことなくて。
こんなことがあるなんて信じられなくて。
「瑠衣のばかぁ。
ずるいっ…よ。
こんなことされたら,許すしかっ…ないじゃんかぁ。」
嗚咽混じりに言い返すと
彼はにやりと意地悪そうな顔をした。