白い糸
窓の外を眺めていた。

俺の足元で寝ていたあおちゃんが目を覚ました。

俺は約束のお礼を言いたくて、声は小さいが

「…ありがとう…」

と言った。

俺の頬には気づいたら涙が流れてた。

それに気づいたあおちゃんは

「大丈夫?」

と言ってくれた。

「…うん」

その小さい優しさが昔から変わらない。

俺はその優しさがずっと好きだ。
< 35 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop