【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで


「つーか、勉強会って何?」

「先週、教えてもらってたの」





私がそう言うと何となく不機嫌になる月星。


いや、でも別に何も悪いことしてないし…

大丈夫だよね?





「勉強なら、俺だって教えられるけど」

「うっそだー」

「おいおい、なめんなよ」





どうやら、私の彼氏さんも負けず嫌いのようです。


…ん?彼氏…なの?


さっき、返事しそびれちゃったけど…





「そんなに競い合わなくても良いよ…」

「別に競ってねえし…
ってか返事!聞いてなかった」





私が思ってたことをそのまま言うから、おかしくて吹き出してしまう。





「ふふ、もちろん。
こちらこそ宜しくお願いします」





ちょっと不機嫌気味だった顔が笑みでいっぱいになって





「おう」





「そんじゃ、俺はここで」

「送ってくれてありがとう」





ひらひらと手を振って帰っていく彼を見えなくなるまで見つめていた。

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