【完】うぶな私がイケメンチャラ男と恋するまで
そんなことがあって数日…大して何か起きたわけでもなく、ゆっくりと過ぎていった。
「璃乃ーー
暇だよ、刺激がないよ??!」
後ろの席で項垂れているのは私、芹澤璃乃(せりざわ りの)の親友である高梨悠子(たかなし ゆうこ)。
「いいよ、変に刺激なんかなくて。
平和でいいじゃん」
悠子は、そうだけどさぁーなんて言いながらなおも顔をあげない。
「あ!ねえ見て見て!
月星くん一人だよー?!」
急にクラスの女子が騒ぎだした。