走馬灯
玄関の方で

兄ちゃんと義姉さん、

それにひなの声が聞こえる。


“たくさんついてる

じゅうたんのシミはなんだ?”


“おトイレに行くのが

たまに間に合わないことがあるんです・・・。

一生懸命こすったんですけど落ちなくて。”


って俺がもらしたってことか・・・???


俺は自分がそこまでになってしまったことに

まったく気づいていなかった。


ショックだった。

そして情けなかった・・・。


ふと辺りを見回すと

本当に・・・


綺麗好きだった俺の部屋とは

とても思えない荒れようだった。


明日は少し部屋を片付けよう。







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