走馬灯
その後もひなは

毎日病院に来てくれた。

ありがたい。


ひなとはもうずっと何もしていない。

母さんか妹のような感じか・・・。


俺はやっぱり

ひなにはずっとそばにいて欲しいと思う。

それは俺のわがままか・・・?


立ち直りかけていたのに

すべてが崩れたのは、

ひなのせいではないか?

とたまに思うことがある・・・。


でもひなにはずっとそばにいて欲しい。


ひなはここ数年

俺と一緒にいて

幸せだったのだろうか・・・。


後半の俺はほとんど

廃人と化していたから

ひなはまるで

無償で働く家政婦のようだった。


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