走馬灯
走馬灯
体が軽くなった。

目を閉じた。


本当だった。


人は人生の幕を下ろす時

走馬灯のように

すべてが甦ってくるというのは・・・。


すべてを振り返り

俺は魂が昇天していくのを感じた。


思い残すことは

何一つない。


出逢ったすべての人に

感謝の気持ちでいっぱいだ。


ありがとう・・・。

一筋の涙が流れた。


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