走馬灯
この時のことは

人生で一番思い出したくない記憶だ。


周りはとにかくおやじばかりで、

若いのは本当に俺しかいなかった。


みんな俺より重症で

いつも焦点が合わず

挙動不審だった。


誰とも話すことなく、

俺は与えられたカリキュラムを

淡々とこなした。


さすがここには兄ちゃんが一人で

面会に来てくれたっけな。


当初は期限なくずっととのことだったが、

俺は更生したとみなされ早く出ることができた。






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