ソウル・メイト
・・・結局、何かが、どこかが「間違っていた」んじゃなくて、ただ「違っていた」だけ。
その「違い」の差が、どんどん広がって、最終的にはこの人と別々の人生を歩むことになった。
それだけなんだ。

あの人と約束をして1ヶ月半経った頃、私は千鶴と二人で新たに住む場所を決めて引っ越した。
夫は千鶴の養育費を出すと言ってくれた。
でもこれからは、千鶴と二人で暮らしていく上、私が生活費を稼く頭にならなければならない。
だから週末のパートは辞めて、家事代行サービスの会社で、フルタイム働くことにした。

私は、娘の千鶴とともに、ふたたび、新たな人生を歩み始めた。

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