見上げた空は広かった
「ジョイント、吸うんでしょ?」
ハナは純粋そうな顔をして聞いた。
「すごく純粋無垢そうな顔してジョイントとか言うなよな」俺はなぜか笑う。
「私、純粋だから」ハナは冗談をいう。

俺は何も言わなかった。
もう一回静けさが僕らを包む。

「好きだよ。ハナ」

それ以上、俺はなにも言わなかった。
けれども彼女はなんとなくこの好きという意味を理解したような目をした。

ごめんな。

だから彼女は
「絶対、嘘でしょ」と優しく俺に微笑みながら言ったのだろう。

俺は何も言わずにハナにキスをする。
彼女から手を離しジョイントに火ををつけた。

一本を二人で吸い終わるとベットに向かった。
そして同じように肌を重ねる。
きっとこんなにも綺麗で繊細な肌が自分のモノになることは一生訪れないだろう。
だから今、この一瞬を、深く自分の胸の中に刻みたい。
手に入らないと分かっているならいっそ壊してしまいたい。
そんな理不尽な衝動にかられる。

彼女の首にまた手をかける。
彼女は少しだけ苦しそうな顔をして声を出す。
それにもかかわらず彼女は何度も受け入れるから俺の心は一瞬だけ安心感に包まれる。
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