恋のお勉強はじめました!〜まずはキスから〜
あの有名な海賊映画の主人公とかアクション映画の主人公を思い出す。

微笑みの中に悪い顔がチラついてそこに心奪われるヒロインに憧れてたのよね。

なんていうの?

遊ばれちゃいそうな、危険な雰囲気っていうの?

「倉科さん、聞いてます?」

ほのかは、ハッとして姿勢を正した。

「は、はい、聞いてます!」

五十川はにこりと微笑んで言った。

「良かった、じゃあ、良いですね?」

「はい、もちろんです!」

あああああ

右から左に流れてて、全く何も聞いてませんでしたーーーっ!

何、何、何を言ってたのぉぉ!

とは、今更言えないよね・・。

五十川は、おもむろにポケットから自分のiPhoneを取り出してテーブルに置いて、また、あの悪そうな笑顔を浮かべて言った。

「ふるふるします?」
< 11 / 115 >

この作品をシェア

pagetop