恋のお勉強はじめました!〜まずはキスから〜
「まずはキスから」
パスタなんて言っても超高級レストランだ。

そうに違いない。

敷居の高そうなきらびやかな内装に、しつけのいき届いたウエイターさん。

小さなお皿の上のパスタとか前菜とか・・っていうかフルコースだよね、これ。

しかも、だ!

「これ、美味しいんですけど何てワインですか?」

飲みやすく、はないんだけどフルーティさが半端ない。

これまで飲んだことのない味。

「さ、何だったかな。美味いんだ?」

「はい、超美味しいです。」

「そ、良かった。飯は?」

「超絶美味しいです。」

五十川さんはクックと喉を鳴らして笑った。

というか、これは経費で落ちるのかしら?

こんな高級なお店の飲食代なんて出してもらえるのかしら・・。
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