恋のお勉強はじめました!〜まずはキスから〜
・・・・!

私はバッと顔をそらした。

「そ・・そういうのがっ!」

ダメ、なんだってば!

勘違いしちゃう。

私のこと、スキなんじゃないのか

スキとまでいかなくても、好意くらいはもたれてるって思ってもいいんじゃないか

ううん

こんな熱の入った瞳で私を見つめてくるんだもの・・

想われてるって思ってもいい・・んじゃないのかー

「分かった。」

嵐さんはくすっと笑って、運転席の元位置に体を戻した。

「焦っても仕方ないですしね。ほのかさんには時間が必要みたいですね。」

呆れたみたいに、けど優しく微笑んだ瞳がフロントガラスに映り込む。

「車、出しますよ?」

車は、何事もなかったようにゆっくりと、動き出した。
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