恋のお勉強はじめました!〜まずはキスから〜
ほのかは、ふいっと顔を背けた。

もう顔のいい男には騙されないんだから。

「このビルで働いてる・・んじゃないよね?彼氏にフラれた?」

「・・ほっといてください。」

呟いたら、また涙が溢れ出す。

「図星か・・悪い男に遊ばれちゃった?」

「だからっ、ほっといてください!」

「なるほど、だから泣いてるんだ。」

何なのよ、この人っ!

たまらなく苛立ってほのかは、エレベーターの扉に近づいた。

次、ドアが開いたら降りる。

こんな意地悪い人と一緒のエレベーターなんか乗ってられない。

「可哀想だけど、キミも悪いな。」

・・・

「は?」

何で私が悪いのよっ!

ほのかは男を睨みつけて怒鳴った。

「何も知らないくせに!」

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