ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
そんなにこやかな2人にさらに言われたのが

『『弥生ちゃんと弥生ちゃんママ2人とも可愛いくしてきてね♪』』

可愛く?うーんとこれは


『可愛いお洋服着て来てねって事かな?』


『『うん!』』


どうやらホームパーティだし彼女達のブームはプリンセスごっこである。

最近流行りのアニメの影響ですっかり3人はプリンセスごっこが楽しくて仕方ないらしい。


『またプリンセスごっこするのね?じゃあおばちゃんいろいろ可愛いドレス持って行くから楽しみにしててちょうだいね』

そう、うちには母が作ったそういったヒラヒラドレスも数着あるのだ。
しかもキレイにとっていたのか私が小さい頃着たものまであったので大切に保管している。

いつか弥生も、着れたらいいなと思って。




『ねぇ、こうくんはどんな感じの人?』


とりあえずイイ人なのは分かるけど双子姉妹目線を聞いてみる。

子どもってよく見てるものだからね。

『こうくんはね、ママの仕事先の所長なの!』
《 それでね、優しいイケメンなの! 》

『『いつもお仕事ばっかしてていつか倒れるんじゃないかってパパは心配って言ってる』』


ふむふむ。

法律事務所の所長ってことは弁護士さんとか?
事務所の所長なら忙しそうね。


しかし、そんなイケメンな弁護士さんに遭遇した記憶は無いのになぁ。

それにこのビルのアッパーフロアに事務所を構えてることからして高収入も間違いない。
そんななんでも揃ったハイスペックイケメンが何で私なんか気にするんだろう。

引く手数多で選り取りみどりだろうに。

でもとりあえず双子姉妹に言われて、弥生も楽しみにしてる状態。

回避は出来ないな。

知らすしらず深いため息を吐く。


こうして恋愛も結婚もする気がないって散々言っているのに周りから固められて出会う事になるのだった。

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