ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない！～バツイチナースは恋に無関心～

side航平


週明けてから俺は週末のデートに向けてドンドン仕事を片づけていく。

せっかく一緒に出掛けることを了承してもらったのだから楽しく過ごせる時間をしっかり確保せねばならない。

あまりの仕事っぷりに美春からも

『普段も凄いけど今の航くんはやる気に満ちて充足までした感じだけど、無理しすぎて倒れたら出掛けられないわよ。
何事も程々にね。』


どうやらやる気と一緒に出掛けれる喜びが溢れていたらしい。

仕方ないじゃないか、気分的には初恋の彼女にやっと告白してデートを取り付けたのと変わらないんだから。

『分かってる、とりあえず前倒し出来る仕事は前倒して週末二連休取るからな』

『了解、ボス！』

美春も笑いながら返してくれた。


とにかく約束の土曜日まであと２日。

楽しみで仕方ない。

終始顔が緩みっぱなしのまま書類仕事を片づけていくのだった。