ハイスペックイケメンなんてお呼びじゃない!~バツイチナースは恋に無関心~
そんな、和やかな雰囲気のなかシュークリームを食べ終えた美春さんがそろそろ職場の法律事務所に戻るため荷物をまとめ、私達も午後の診療の準備を始めるかってときに、美春さんは私にさらりと問題を投下していった。


『葉月ちゃん、次の日曜日良かったら我が家に来ない?もちろん弥生ちゃんと一緒に。ホームパーティするからぜひ来て!うちの菜穂と真穂が遊びたがってるの。あとついでと言ってはなんだけど葉月ちゃんと弥生ちゃんに会いたがってる人がいるの、その人も来るからよろしくね!、じゃあまた日曜にね~』


......


『はい、ちょっと美春さんそれ後半の方明らかに紹介ですよね!?それ要らないです!!!』



叫んだ時にはもう美春さんの姿は無く


『あらまぁ、会いたがってるなんて明らかに葉月ちゃんとお付き合いしたい人よね。』

面白そうに呟くのは友里さん


『美春さんの紹介ともなればそれなりに収入もあって人となりも良さそうだからかなりの優良物件よねぇ』

と冷静分析を披露する玲奈さん



『いやいや、私出会い求めてないし!!収入良さげな優良物件とか言われてもそんなのも求めてないですよ!!』


この恋愛0宣言はしょっちゅう言ってて美春さんも知ってるはずなのに。


『『まだまだ若いんだから、自分の人生も大事になさい!その為にもまずは出会いよ!』』

友里さんと玲奈さんまでプッシュしてくるなんて。


『だってバツイチ子持ちは若くったって不良債権みたいなもんでしょ?それに私が大事なのは弥生ですから。弥生が独り立ちするまで恋愛も結婚もありえません!』


そう、だからどんだけいい人だとしても私的にはノーセンキュー!

お断りである。


散々言ってきたのに美春さんったら何を考えてるんだろう。

とりあえず、午後の仕事だわ。


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