ホームランを胸に ファースト
「なんか、知ってるよね?涼見てるとなんか懐かしいんだ。」

「苦しめるかもしれないですけどいいんですか? 」

「俺はお前に会ったことがあるのか?」

「無いです。でも、あなたが忘れている人の真似を一生懸命にしてるんです。」

「教えてくれ、名前を」

こんな事言うのは辛かったけど言わないといけない。

「ごめんなさい。自分で思い出して下さい。」

私はトスをしだしたが、寮先輩は1度もバットをボールに当てなかった。というか当てられなかったんだと思う。

「寮先輩終わりました。」

「ありがとう。じゃあ」
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