大事な人


13:15
『診察室』


飯田「先生、次の方で最後です。」




陽菜「はーい。」




陽菜「さいとう のぶこさん 診察室8番へお入りください。」










陽菜「お大事にしてくださいね~」





よし終わった!!
佑香でも誘って、お昼ごはんにしようかな~




プルルル……


陽菜「もしもし。」




佑香(はい、菅原です。)




陽菜「お昼って食べた?」




佑香「まだだけど~それより今日は体調大丈夫??」





陽菜「そんなに病弱じゃないよ!お昼食堂行かない?」





佑香「いいよ~今医事課にいるから先に行ってて~」




陽菜「わかった!じゃああとで!」




佑香「はーい。」



ピッ



何食べようかな…









13:45
『食堂』


うーん、メニュー見ると余計悩むなぁ……




??「「何食べるの?」」



!!!!!!!!!




陽菜「雄輝!、高橋先生!びっくりした!驚かさないでよ!!」




高橋「ごめんごめん、後ろから雄輝と見てても全然気がつかないし笑 一生懸命メニュー見てるからつい笑」




雄輝「で、何食べるの?」




陽菜「きつねうどん……かな」




雄輝「ふぅん、あ、そういえば、佑香ちゃんに会ったら急遽入院患者さんが入ったから行けないって伝言頼まれたよ。」




陽菜「そうなんだ、佑香も大変そうだよね……」




雄輝「だから陽菜も、俺たちと食べよ。」




陽菜「いや、でも……」




高橋「遠慮しないでいいから、僕と食べよ♡陽菜ちゃん♡」




雄輝「お前それウザいし、俺の嫁だから。」




高橋「すいませんでしたー(棒読み)ってか、さりげなくのろけるなよ笑」




陽菜「じゃあ、ご一緒させていただきます。」





雄輝「うん、さぁ頼も。」





高橋「夫婦そろってスルーかよ!おいっ!置いてくなよ!!」











高橋「陽菜ちゃんは今日は外来あるの?」





陽菜「午前中は高瀬先生と代わった総内の外来があって、まだ回診に行ってないんで午後行く予定です。」




高橋「そっか~、雄輝は午後から出張だっけ?」




雄輝「うん、新潟のほうにね。」




陽菜「あ、出張って今日からだっけ?」




雄輝「え、昨日の夜、言ったじゃん笑 明日の夜にはこっち戻ってきてると思うよ。」




陽菜「聞いてなかった笑 まぁ今日は当直だし、明日も夜まで仕事入ってるしどーってことはないけどね。多分家には帰らないし。」





食欲なくてご飯を食べなくてもばれずに済む!よかったぁぁぁ。






雄輝「俺がいない間は、ご飯食べなくてもばれずに済むー!なんて思ってんだろ。あーあ、せっかくささだんご買ってきてあげようと思ったのになぁ…やめようかなぁ…」






……………?!










「?!!!さ、さ、さ、さ、ささだんご!!!!」












みなさん!!
わたくし伊戸川陽菜は、笹団子が大の好物なのです!
もう、あのモチモチとした食感がたまらないんです!!(ちなみに、作者も笹団子が好物です笑)

私に笹団子のことを語らせたら、もーそれはそれは……

聞きたい?聞きたいですよね?ねぇ?
……………。
え?あ、聞きたくない。そうですか。やっぱそうですよね……

え?脱線しすぎてる?
あ、そうですよね。失礼しました。

最後に一つ、
笹団子サイコーーーーー!













陽菜「ささだんご、食べたい!」




雄輝「だって、ご飯食べないつもりなんだろ?それな――」




陽菜「食べる!!」




高橋「陽菜ちゃん、ささだんごがあると即効だね笑」




雄輝「ほんとに食べるの?」




陽菜「食べる食べる!!!」




高橋「そうだ!陽菜ちゃん、俺も今日当直だから、一緒にご飯食べようよ。」




陽菜「はい!☆彡」





高橋「俺と一緒なら大丈夫でしょ。」




雄輝「そうだな、俊輔なら安心して預けられるわ笑笑 よろしくな。」




高橋「おう。」




雄輝「じゃあ、ささだんご買ってくるからちゃんと食べろよ。」




陽菜「うん!!」





ブーブーブー………





陽菜「あ、私だ。」




陽菜「はい、伊戸川です。」




看護師(816号室の作田さんが、めまいと胸痛を訴えているんですが…)




陽菜「わかりました。すぐ行きます。」




ピッ。





陽菜「呼ばれたので、行きますね。雄輝、ささだんごよろしくね!!気をつけてね!行ってらっしゃい!!!」



雄輝「ん、行ってきます笑」





タッタッタッタ………





雄輝「まったく笑 ささだんごがあるとなんでもやるんだよなぁ…」





高橋「そのぐらいがいいんじゃない?陽菜ちゃんってさ結構忙しそうだよな。」





雄輝「うん、家でも持ち帰った仕事してるしその間で家事してるし。なんだかんだいって、あいつちゃんとやってるんだよな。」





高橋「お前さ、真面目な顔してのろけてくるのそろそろやめね?この僕をいじめたいのかい?」




雄輝「この僕って、どんな?笑笑」





高橋「お前はどこまで傷をえぐれば済むんだよ。高1のときに振られて以来、一度も彼女がいない僕だよ!!高校生の時から、学校一可愛いと言われていた彼女と付き合って、なおかつ結婚までしちゃった君には分からないだろうね(^^♪」





雄輝「ごめんごめん笑 悪かったって笑」





高橋「顔が笑ってるよ!笑」





雄輝「あ、俺そろそろ時間だわ。じゃあ、陽菜のことよろしくな。」





高橋「おう、まかせろ!気をつけてな。」





雄輝「さんきゅ。じゃあ行ってくるわ。」





高橋「ああ、行ってらっしゃい。」




ガラガラガラ…………





高橋「のろけるだけのろけやがって……逃げた……このやろ、さみし…」




next→









< 4 / 14 >

この作品をシェア

pagetop