大事な人




21:13
『807号室』


陽菜「今井さん、こんばんは。胃が痛いって聞いたんですけど……今はどんな感じですか…?」




今井「さっきよりは少し良くなりました…」




陽菜「そうなんですね、一応診させてください。」










陽菜「多分軽い胃潰瘍だと思います。明日詳しく検査してみましょう。朝は禁食になっちゃいますけど…」




今井「はい、大丈夫です笑 ありがとうございます。」




陽菜「痛み止めの薬を後で看護師さんに持ってきてもらいますね、それで少しは痛みが和らぐと思いますよ。」



今井「ありがとうございます。」




陽菜「夜中に痛みが増したらまた呼んでくださいね。じゃあ、失礼します。」




今井「はい、分かりました。ありがとうございました。」




ガラガラガラ……








21:25
『8Fナースステーション』



看護師「あ!陽菜先生!さきほどはお忙しいときにすみませんでした!」




陽菜「あ、大丈夫ですよ笑 今井さんのところに行ってきたんですけど、軽い胃潰瘍でと思います。明日、詳しい検査しようと思います。後で予約しておきます!」




看護師「はい、分かりました。じゃあ、こっちのほうで朝食は禁食にしておきますね。」




陽菜「よろしくお願いします。あと、痛み止めの薬を追加するので、オーダーしておきますね。すぐに投与しちゃってください。」




看護師「分かりました。カルテの作成お願いします!笑」




陽菜「はい、分かりました笑」



じゃあ、カルテ作成しよう…(T_T)

カタカタカタ………



陽菜「よし、できた笑」




看護師「お疲れ様です笑」




陽菜「じゃあ、何かあったら連絡してください。」



看護師「分かりました。お疲れ様です。」




陽菜「お疲れ様です。」








彩香ちゃんの様子を見に行ってみようかな…



21:30
『813号室』
コンコン……


陽菜「失礼します…」(小声)



彩香「はい…あ!先生!」




陽菜「よかった。消灯後だから寝ちゃってるかと思ったんだけど…」



彩香「流石に早すぎて…寝れません…笑」




陽菜「だよね笑 体調はどう?」




彩香「うーん、病院に来た時よりはだいぶいいかも…」



陽菜「そっか~、」







『廊下』



プルルル………………

高橋(はい、高橋です。)



陽菜「もしもし、陽菜です。」




高橋(おぉ、陽菜ちゃん。晩飯行く?)




陽菜「遅くなってすみません!今から大丈夫ですか?」




高橋(ううん、俺もさっき医局に帰ってきたところだから笑 大丈夫だよ。じゃあ下の〇-ソンで待ち合わせね~)




陽菜「はい!」


ピッ








21:40
『病院内コンビニ』



高橋「陽菜ちゃん、お疲れ様~」




陽菜「先輩!お疲れ様です!遅くなってすみません!」




高橋「全然平気だよ笑」




陽菜「ありがとうございます!」




高橋「何買う~?」




陽菜「うーん…お弁当か、おにぎりにしようかな~」



高橋「俺、のり弁☆」




陽菜「先輩、ほんとのり弁好きですね笑」



高橋「だって、うまいじゃん笑」




陽菜「確かにおいしいですけど…笑」



高橋「だろ~笑」



陽菜「でも、のり弁ばっかり食べてると栄養偏っちゃいますよ笑」



高橋「大丈夫だよ、サラダも食べるし笑」




陽菜「ふーん笑」



高橋「なんだよ笑 俺だって、バランスのいい食事したいけど、まずは作ってくれる人を見つけなくちゃいけないしね笑」



陽菜「……笑 せめて、他の種類のお弁当を食べるとか笑」




高橋「それフォローになってないから笑」



陽菜「……笑 これにしようかなぁ~」




高橋「決まった?」




陽菜「はい、サンドイッチとおにぎりにします!」




高橋「先レジ行ってるよ~」



店員「いらっしゃいませ~」







店員「ありがとうございました~」




高橋「食堂で食べよっか。」




陽菜「はい!いいですね笑」







21:55
『食堂』



高橋「もうちょっと、遅くまでやってればいいのにな。」




陽菜「終わった後でも開放してくれるだけ、ありがたいじゃないですか笑」




高橋「まぁな笑」




陽菜「いただきま~す。」



高橋「いただきます。」




陽菜「そういえば、さっき呼吸器センターにおじゃましてたんですよ笑」



高橋「そうなんだ!俺が回診に行ってる時だったのかな。循環器と掛け持ちの患者さんっていたっけ?」




陽菜「そうだったのかも!いや、雄輝の充電器を借りに行ったんです笑」



高橋「あ、そうなんだ笑 もしかして、雄輝が心配してたのってそれが原因?」




陽菜「はい笑 充電が切れちゃって、電話がつながらなかったんで笑」




高橋「あはは笑 そりゃ、雄輝が心配するわけだね笑」




陽菜「はい笑」




高橋「そういえば、最近体調はどう?」




陽菜「うーん、あんまりですかね笑」




高橋「そっか、なんかあったら俺でも雄輝でもいいから遠慮せずに言えよ。」




陽菜「はい、ありがとうございます。」




高橋「うん、後で自分がつらくなるだけだからね笑」




陽菜「はーい(-.-)」








高橋・陽菜「ごちそうさまでした~」




高橋「さぁ、戻りますか笑」




陽菜「はい笑」








22:25
『廊下』



陽菜「先輩、お忙しいのにすみませんでした((+_+))」




高橋「全然平気だよ笑 気にするなよ~」




陽菜「はい、ありがとうございます!」



高橋「んじゃ、またな~」



陽菜「はーい(^^♪」







22:30
『心臓血管センター 医局』



陽菜「お疲れ様です(~o~)」



高瀬「お疲れ、飯食ってきたか?」




陽菜「はい!お腹いっぱいです笑 そういえば、腰の調子はどうですか?」




高瀬「うん、だいぶいいよ笑 薬飲んだらやっぱ楽だわ~」




陽菜「よかったですね笑」




高瀬「そういえば、彩香ちゃんどう?」




陽菜「21:30頃に様子見に行ったんですけど、本人は外来に来た時よりはいいって言ってるんですけど、昼間より顔色も悪いし、カルテを見たら酸素もあんまりいい数字じゃなくて…」



高瀬「そっか~早く原因が分かればいいんだけどな~」



陽菜「そうですね、一応明後日には検査結果がそろってると思うんですけど……症状も幅広いので、難しいですね…」



高瀬「悪いな、俺にも手伝えることがあればいいんだけどさ~あれば言ってよ笑」



陽菜「ありがとうございます笑」



高瀬「うん笑」


そろそろ仕事しないと……((+_+))


カタカタカタ……








next→



< 8 / 14 >

この作品をシェア

pagetop