世界で一番最低で最悪で悲しい恋-sadlove-
「・・・、」
遠くに聞こえた声。
暖かい体。
あの薫り。
「ー・・・、」
この人は、
「みー?」
・・・・・・ナオ。
「どうしたん?嫌な夢でも見たん?(笑)」
そうか、あれは。
悪い夢だ。
「ナオ・・・」
「ん、そうやで?」
ふにゃっと笑うその笑顔。
助けに来てくれたのは。
ナオだったのかな。
ナオの唇が、首を這う。
いや、
・・・・・・・。
ううん。
「ナオ、」
「だから、何?」
助けてよ、ナオ。
