幸せになってもいいですか?


あの人は勝ち組で私は負け組か…


嫌でもそんな風に考えてしまう
幸せな笑顔を与えてくれる男がいて
あの人は守られている
羨ましい…



「相席、いい?」


思いにふけていた私に声をかけてきたのは
さっき目があった、知ってる人


『…どうぞ』


いつもなら、そんなことをしない
けど、それは彼女も同じだろう


「こんな時間に何してるの?…休憩ってわけじゃないわね」


ちらっと見た、ショッピングバック
貴方には関係ないわ、と言いたいところだけど
今日はそんな気分になれない


『ずる休み。たまにはいいでしょ』


それが精一杯
そんな私に一瞬驚いた顔をしたが
彼女は笑ってストローに口をつけた

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