どんな君でも、愛おしくてたまらない。
だんだんと環くんが顔を近づけてきて、わたしは瞼を閉じる。
重なった唇に、熱が帯びていく。
初めてのキスは、しょっぱい味がした。
すぐに唇は離れ、代わりにお互いの額をコツンと合わせた。
関係という名の糸を、もう二度とほどけないように、固く結ぶ。
ちっぽけな初恋は、いつの間にか、抱えきれないくらい大きく膨らんで。
二つの想いが、つながった。
百年経っても変わらず色あせないであろう、この大切な想いを、「愛」と呼んでもいいだろうか。
わたしと環くんは一度視線を絡め、どちらともなく笑い合った。
手探りでも、前に進んでいこう。
二人で、一瞬一瞬を宝物みたいにきらめかせて。