センパイのカノジョにしてください


入ってすぐの階段を上ると、剣道部は合同練習自体は終わっているので、聞こえてくるのは話し声や練習とは違う足音。
穏やかな空気が伝わってきた。

「あ!こんにちはー」

玄関は開いていて、そのまま入ると、すぐそばに座ってマンガを読んでた男子が私たちに気づいて立ち上がると、礼をしてくれる。

「こんにちはー」
「こんにちは!」
「こんちはー」

道場内にいた部員たちが一斉に同じ動作をとる。

「圭太くん!」

更衣室から慌てて出てくるシゲくんはベルトをはめながら小走りでやってきた。

「シゲ、ちゃんとあいさつしろ」

「あ、ごめんなさい。こんにちは!」

シゲくんは圭太センパイに向かって礼をする。

てか、ぜっったいに私のこと無視してるしっ!
相変わらず、かわいくな~い!


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